「ハッチング関連のTips」の記事一覧

ハッチング範囲のギャップ設定

ハッチング処理をする範囲を指定する「内側の点をクリック」は、昔に比べてかなり便利になっている。

前回はそんな普通の話をしてしまいました。

オートキャド(AutoCAD)の機能はバージョンアップによって毎年少しずつ便利になってます。

しかし、特に昔からオートキャド(AutoCAD)を使っている方は、昔の感覚で使い続ける場合が多いんです。

私もその中の一人だと感じています。

これではせっかく便利になっているオートキャド(AutoCAD)の機能が勿体ないですよね。

スキルアップというのは基本的に、今までの経験を生かして操作の精度を高めていくことだと思います。

だけど新しい機能に限って言えば、経験が邪魔をしてやり方を変えていくことが出来ない危険もあるんです。

これは全ての経験者に当てはまる話ですから、時々自分のやり方を見直す時間を用意することをお勧めします。

自分よりも経験の少ない人の意見を聞くとか、もう一度ヘルプを読んでみるとか、新機能の紹介を見てみるとか。

やり方は色々だとは思いますが、そういう「アンテナを張っておく」ことがプロとして大事です。

まあこうして書くことだけなら簡単で、実際には今まで何の問題もなく操作してきたやり方を見直すのは大変ですけど……

新しいやり方を身につける為には、一度今までのやり方を壊してみた方が良い場合もある、ということです。

と、ハッチングとは全然関係のない話をここまで続けてしまいましたが、最後に割と新し目の機能を取り上げてみます。

昔のバージョンでハッチングをすると

ハッチングパターンのピッチを決める為には尺度の設定が必要ですが、その尺度も2パターンあります。

インチ系の尺度とメートル系の尺度という、図面を見る側としてはあまり関係ないような設定が。

作図する側としても「別に1種類の単位設定で良いのに……」と思ってしまうのが正直なところです。

しかし用意されているもの無視する訳にもいかないので、作図する側としては頭に入れておくしかありません。

同じ尺度なのに全然見え方が違う、という場合には、単位の設定がずれているから合わせておく。

その程度の認識でも構わないので、まずはこうした設定があることを覚えておくことをお勧めします。

さて、ハッチング関連のTipsはネタが無くなってきたので、そろそろ別の話題に進みたいところ。

後は簡単な豆知識みたいな内容を書いておいて、それが終わったら次の話に進んでいくことにします。

今回は、古いバージョンのオートキャド(AutoCAD)に比べて、結構便利になった点を少しだけ。

インチ系を使う方が良い場合も多い

ハッチングのパターン名も尺度も同じなのに、単位系が違うだけで見え方が全然違ってしまう。

前回はそれが実際にどの程度違うのか、という話と、システム変数「measurement」の特徴を紹介してみました。

かなりハッチング関連の話が長くなってますね。

あまりにも細かい話はニーズもなさそうだし、読んでいて退屈になってくるので、気をつけないとダメですね。

今回お伝えしたいTipsは、ちょっとしつこいですけどハッチングの単位系で、どちらを使うのが良いかという話です。

もう少し言うと、日本で使うから必ずメートルにしなくてはダメなのか? という話を今回はしてみたいと思います。

インチ系とメートル系の見え方

同じハッチングのパターンで尺度も同じなのに、図面ファイルによってはハッチングの細かさが全然違って見える。

これは、それぞれの図面が採用しているハッチングパターンが、メートル基準なのかインチ基準なのかの違いによるものです。

もう少しCAD的な表現をすると、それぞれの図面が読み込んでいるハッチングパターンファイルが違う、ということ。

ハッチングというのは、拡張子が「pat」のファイルに全てのパターンが保存されています。

しかし紛らわしいことに、オートキャド(AutoCAD)には以下のような2種類のpatファイルがあります。

 

ハッチングパターンファイル

 

「acadiso.pat」がメートル系の単位で使用され、「acad.pat」がインチ系という区分です。

それぞれの図面ごとに設定された単位系によって、上記2種類のパターンファイルのどちらを読み込むかが決まる訳です。

だから、図面ごとに単位系が異なる場合、同じハッチングパターン名であっても、見え方が全然違ってくる事になってしまいます。

どちらの単位系を使うのかをコントロールするシステム変数は前回紹介しましたが、実際にどの程度違うのか。

そのあたりを今回は紹介してみたいと思います。

同じ尺度でハッチングの見え方が違う場合

CADの種類は様々ありますが、指定した範囲に特定のパターンの塗りつぶしをする「ハッチング」という機能は必ずあります。

ハッチングのパターンや使い方などはCADによって様々ですが、どのCADでもやっぱり操作は複雑な方ですね。

パターンが多いことと、線の間隔を指定する機能があるのと、範囲の設定方法が色々とあること。

そのあたりの要素が、ハッチングコマンドの操作が割と複雑な理由じゃないかと思います。

それにプラスしてオートキャド(AutoCAD)でさらに面倒なのが、色々な国で使われているという点。

これがある為に、同じハッチングパターンで同じ尺度であっても、ハッチングの見え方が全然違うという現象が起こります。

色々な国で使われているのがどうハッチングに影響されるの?

と思う方もいるかも知れませんが、これが結構地味に影響してくることもあって困るんですよね。

いざそういう状況になった時に困らないように、ここで知識だけはしっかりと仕入れておくことにしましょう。

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