使い方を覚えたツールで何をするか

オートキャド(AutoCAD)を効率良く操作する為の情報を提供しているサイトとしてはあまり書きたくない事ではありますが…

CADの操作を覚える事は、誰でも出来る簡単な事だとは言いませんが、かと言って特殊な才能とか半端ない努力などが必要な訳ではありません。

単純に操作することが出来るというレベルであれば、仕事レベルには到達しませんが、一週間もあれば充分です。

仕事で使いこなすレベルになるまでの期間を考えても、恐らく半年とか一年程度のスパンで身についてしまうものです。

一定のレベルまで到達すれば仕事が出来ますし、実際の仕事で鍛えた方がさらに効率良くスキルを高めることが出来ます。

ただ、細かい工夫を考えるくらい向上心を持っている方にとっては、一定のレベルに到達した後で感じるのは物足りなさになるかも知れません。

前回はそんな話をしました。

ちょっとおかしな話ではありますが、あふれる向上心でオートキャド(AutoCAD)を覚えるまでは良いんです。

それにある程度の目処がたったあたりから、もっと奥の深い仕事をしたいという欲求が芽生えてくる可能性があります。

オートキャド(AutoCAD)を早く覚えれば覚える程、それ以外の仕事をしたくなるという…

別にそれが悪いことでは全然ないですし、よくよく考えていくと矛盾している訳ではありませんが、ちょっと戸惑うことになるかも知れません。


■道具を使いこなした後

そうした状態になって考えるのは、オートキャド(AutoCAD)はあくまでも図面を描くための道具だということ。

その道具を誰よりも上手く使えるようになったとしても、作図する図面の内容についてまで分かっている訳ではありません。

ここが結構重要なポイントになります。

作図の為のツールを使いこなしていたとしても、図面を描くというのはもう少し専門的な知識が必要になってきます。

どんな種類の図面を作図しているかは、どんな会社でCADを使っているかによって全然変わってくるはず。

例えば建設会社関連の仕事であれば建物の図面だし、設備関連の図面であれば当然設備図になります。

例えそれがどんな種類の図面であったとしても、作図のための道具を効率良く使えるスキルと、その図面を自分で考えて作図するスキルには違いがあることに気がつきます。

高い向上心でオートキャド(AutoCAD)を覚えるような方であればある程、その違いについて考えてしまうことになる可能性が高いです。

こうした悩みというのは、仕事が安定してきたあたりでどうしても出てくるもので、決して良くないことではありません。

今のままオートキャド(AutoCAD)を使った仕事をしていて良いのか、という悩みを抱えるのは、もしかしたら次のステップに進むために必要な悩みかも知れません。

そうなったら図面の内容的な部分をもっと勉強していき、作図の為のスキルと図面の知識を兼ね備えた技術者を目指しても良いでしょう。

そうしたステップに進んだ場合でも、CADを操作する為の高いスキルは必ず役に立ってくれるはずです。

図面を描くスピードが早いというのは、もうそれだけで強力な武器を持っていることになって、このアドバンテージは確かなものですから。

図面の知識が豊富な方であっても、CADに関してはそれ程得意ではない、という方は結構多いです。

それに少しずつ図面の内容的な知識をプラスしていくことで、さらに自分のスキルを強力なものにしていくことが出来ます。

仕事のステップアップには色々なパターンがあると思います。

図面を作図する仕事の場合は、CADを覚えてから図面の内容について覚えていくという流れも結構多いはず。

恐らくこのサイトを読んでいるくらい向上心の高い方は、いずれそうした悩みに直面する可能性が高い。

そうなったときに、今ここに書かれている内容を少し思い出して頂けると非常に嬉しいです。