オートキャド(AutoCAD)のFILTER機能をもう少し便利に使う為に、フィルタ管理を使いましょうという話を前回しました。
設定したフィルター状態を保存しておいて、必要な時に呼び出すことが出来るので、これは結構便利です。
ただ、その概念だけを紹介して終わってしまったので、今回は具体的な操作の手順も説明しておきます。
■FILTER状態を保存
今回は例として、寸法のみを選ぶフィルターと、文字のみを選ぶフィルターの設定を保存する手順を紹介します。
あまり使わないフィルター状態を保存しても、使う機会がなければそれほど意味がありません。
文字と寸法のフィルターならば、それほど頻繁ではないにしても、そこそこ使う機会はあると思いますから。
1.寸法フィルター状態を保存
まずは前回の続きで操作をすると、フィルターリストに寸法と表示されている状態になっていると思います。
フィルターリストはその図面を閉じるか、リストのクリアをしない限りはそのままの状態になっています。
その特徴が嬉しい時もありますし、色々なフィルターを切り替える時にはわざわざ消す手間があって嬉しくない時もあります。
今回の場合は寸法のフィルタを登録したい状況なので、設定がそのまま残っているのはちょっと有り難いですね。
この状態で、フィルタ管理の「名前を付けて保存」ボタンの右側にあるテキストBOXに分かりやすい名前を入力します。
今回は「寸法」と入力して「名前を付けて保存」ボタンをクリックします。
そうすると、少し上にある「現在」という項目が「寸法」になって、フィルター状態が保存されました。
2.リストをクリア
これで寸法フィルター状態が保存されたので、後は文字を追加する番ですが、その前にリストをクリアしておく必要があります。
このまま文字の項目を追加すると、こんな状態になってしまいます。
寸法で、なおかつ文字になっているオブジェクトのみを選ぶ、というフィルター設定になってます。
当然ですがそんなオブジェクトは存在しないので、このフィルターを適用すると何も選択されません。
何も通過させないフィルターなんて要らないので、ここで右上にある「リストのクリア」をクリックします。
これでフィルターリストが何もない状態になりました。
3.文字をリストに追加
これは以前も説明しましたが、改めてここで文字をフィルターリストに追加します。
4.名前を付けて保存
文字がリストにある状態で、今度は「文字」と入力して「名前を付けて保存」をクリックします。
これで文字のフィルター状態も保存されました。
設定自体はこれで終わりですが、活用方法などについて次回にあと少しだけ書くことがあるので続きます。