前回はオートキャド(AutoCAD)の操作画面上にあるオブジェクト選択方法として、自動窓選択モードを紹介しました。
・何もオブジェクトがない部分をクリックすると自動窓選択になる
・左から右に選択すると窓選択
・右から左に選択すると交差選択
簡単に書くと上記のようなポイントになりますが、これはオブジェクト選択操作の中でもっとも基本的な話。
これが果たしてTipsとか小技とか言われるレベルの話なのか、正直言ってすごく心配になります。
ただしそれを言ってしまうと、私が知っていて仕事で使っているテクニックは、全部Tipsではないという話になります。
そうすると全く書くことがなくなりますし、私が知っていることを全員が全て知っている訳じゃないとも思います。
なので今後も引き続き、初歩的な話であっても手抜きをしないで、きちんと説明をしていくつもりです。
今回はオブジェクト選択の続きということで、選択と除外について考えてみることにしましょう。
■間違えて選択した場合の対処
引き続き前回例に出したサンプル図面から。
こんな単純な図面ではあまり発生しないと思いますが、オブジェクト選択をしていると、時々失敗をすることがあります。
失敗というのは幾つかのパターンに分けられますが、基本的には以下の2パターンが多いはずです。
失敗A:選択したくないオブジェクトを選択してしまった
失敗B:選択したいオブジェクトを選択していない
失敗Bの場合には、追加でオブジェクトを選択してしまえば済む話ですから、まあ大した失敗とは言えません。
でも失敗Aの場合、間違えて余計なものを選択してしまった訳ですから、その要素をキャンセルする必要があります。
方法としては……
・選択を全部キャンセルして選び直す
・間違えたオブジェクトを除外する
という選択肢があります。
■選択の除外
間違えて余分なオブジェクトを選択してしまったら、今まで選んだものを全部キャンセルしてやり直す。
これは、サンプル図面のように要素が少ない場合は有効ですけど、数が多くなればなる程手戻りが大きくなってきます。
そういう無駄は避けたいので、やっぱり間違えたオブジェクトを除外するやり方がお勧めです。
例えば、赤い円と緑の線を削除しようとして、上図のように間違えて青い線も選択してしまったとします。
このレベルであればキャンセルして選び直すのもアリだとは思いますが、オブジェクトの数が500個とかになると厳しい。
なので、ここでは「Shift」キーを押しながら除外したい要素を選ぶ、という方法をお勧めします。
今回の例で言えば、「Shift」を推しながら青い線をクリックしてあげると、無事に選択除外されました。
何もキーを押さずにオブジェクトをクリック → 選択
「Shift」を推しながらクリック → 選択除外
オートキャド(AutoCAD)ではこのような基本ルールになっていますので、ぜひとも覚えておいて頂ければと思います。