キーボードの配置を変えるのも結構あり

マウスやキーボードを変えることによって、オートキャド(AutoCAD)の操作効率をアップする。

そのあたりの話を今まで考えてきましたが、これには少しだけお金がかかってしまうので、それを無駄だと考える方もいると思います。

考え方は人それぞれですから、当然私の意見が絶対正しいはずもなくて、むしろ少し極端な意見のひとつという位置づけかも知れません。

こうした意見を人に押しつける訳にはいかないのは分かっているので、私も仕事では周囲の人にこんな話をすることはありません。

オートキャド(AutoCAD)の作業効率をアップさせたい、というのは操作している本人が気がついて調べることに意味があります。

それを人に言われるがままに設定したりマウスを新しくしたりしても、それ程効果はないんですよね…

これは何度も実際に経験しているのでよく分かっています。

最初にコストがかかるような改善には抵抗がある方も多いと思うので、今回はコストがかからない部分での改善を紹介してみたいと思います。


■キーボード配列の変更

オートキャド(AutoCAD)を操作する際には、絶対座標入力や相対座標入力をすることが結構あります。

座標入力をする際にはX方向の座標とY方向の座標、場合によってはZ方向の座標を入力することになります。

形式としてはこんな感じになります。

0,0

@4000,3000

オートキャド(AutoCAD)では半角入力をする必要がありますが、ここでは見やすさを重視して全角で書いています。

Z座標は入力しない限り0と認識され、普通の図面を作図している際にはほとんど使うことがないのでここでは省略しています。

ここで何が言いたいかというと…

「,」を入力する機会が結構多くて、キーボードの配置を見ると、それがテンキーから結構離れている、ということを言いたいんです。

「0,0」と入力するのは意外に面倒だったりするんです。

■配列変更の効果

「入力する機会が多いけど少し面倒」という状況を改善する為に、キーボードの配列を変更した方が良い、というのが当サイトの見解です。

例えばオートキャド(AutoCAD)を操作する際には全然使うことのない「NumLock」キーがテンキー内にあります。

そのキーを「,」に変えるだけで、座標入力は非常にやりやすくなって、結果として作業スピードが早くなります。

変更した「NumLock」キーはその左あたりにある、もっと使っていない「Home」キーなどに割り当てておけば後で困りません。

キーボードの配列を変えるのは、フリーソフトで探せばいくらでも見つかるので、その為のコストは必要ありません。

単純にフリーソフトをダウンロードして、そのソフトを実行してキー配列を少し変更するだけで設定は完了です。

これだけで座標入力の効率はかなり上がりますから、ぜひ一度は試してみることをお勧めします。

セキュリティの問題でフリーソフトを使うことを禁止している会社も多いですから、そのあたりがハードルになる可能性もありますが…

「,」キーの配列を変えると、もう元に戻す事は出来ないと感じるくらいに便利なので、ぜひ試して頂きたいです。