地味な改善を積み重ねる意味

キーボードを新しくしたり、テンキーを追加して向かって左側に配置したりして、少しでも操作効率を高めていく。

これには若干のコストがかかりますが、それで効率がアップするのであれば、仕事で使うツールであることを考えるとアリだと思います。

もちろんこうした判断の基準は人によって差がありますけど、少なくとも私は価値があると考えています。

一般的な話をすると、オートキャド(AutoCAD)の操作速度を上げる為には、以下のような地道な積み重ねが必要になります。

・ひとつのコマンド実行にかける時間を短くする

・あらゆる機能を覚えて適切なタイミングで使用する

・無駄な操作を極力なくしていく

・コマンドとコマンドの間の時間(考える時間)をゼロに近づける

これらの項目はごく普通の当たり前過ぎる内容ですから、改めて書くまでもないような話で、誰も知らない秘密のようなものではありません。

100m走のタイムを縮める為には、毎日細かい部分でタイムを縮める為の練習を繰り返すしかない、という話と同じです。

少しずつ無駄な部分をそぎ落としていき、その状態を当たり前という感覚までもっていくことで操作は効率化していく訳です。


■地道な改善の繰り返し

オートキャド(AutoCAD)の操作スピードを高める為には、当たり前のことを少しずつ積み重ねていく事によって操作効率を上げていく必要があります。

そうした過程には、誰も知らない裏技的な話とか、劇的な効果がある解決方法などは存在しません。

大抵は地道な繰り返しによって無駄な部分に気がついて、それをどうやって改善するかを考えるというような話になります。

しかし、そうした話はオートキャド(AutoCAD)の中という限定された範囲での話で、それ以外の部分は少し違ったりします。

今まで紹介してきたキーボードやマウスなどの周辺機器に関しては、新しくキーボードやマウスに変えるだけで効果を発揮します。

特にマウスの追加ボタンなどは、新しいマウスを購入するだけで、いくつかのコマンドを最短で実行できるようになります。

これは確かに即効性があります。

その為には少しだけコストがかかってしまいますが、その出費に見合うだけのリターンがあると私は思っています。

■会社としての判断

マウスを新しくする為の多少(5000円程度)の投資を個人でするのも良いですし、それを会社に頼んでみるのもアリでしょう。

仕事で使っていて効果があるものであれば、会社として購入してくれる可能性も高いのではないかと思います。

別に個人的な好みでマウスを新しくする訳ではなくて、仕事の効率アップに効果的だからマウスを新しくする。

そうした理由があれば、会社ですからよほどの高額なマウスではない限り、問題なくOKが出るのではないかと思います。

逆に考えると、そこでOKが出ない会社または上司だと困りますよね。

作業効率を高めるための投資に理解がない会社、または上司という事になりますから、先が思いやられます。

そうした環境にいるのであれば、まあそこまで作業の効率化を考えなくても良いという事なのかも知れませんが…

それでは何となくオートキャド(AutoCAD)を操作出来ていればOKということですから、プロとしては全然面白くないですよね。