オートキャド(AutoCAD)の全般的なTipsということで、前回はCADを終了させる方法を紹介しました。
正直言って1日になんども繰り返すような操作ではないので、この操作はそれほど効率的じゃなくても良いと思っています。
私も時々しか使っていないので、あまり熱心にお勧めするような操作ではなく、知らないよりも知っていた方が有利という感じです。
それよりも重要なのは、間違えて実行してしまわないようなやり方にしておくことでしょう。
1日に何十回と使う操作であれば、出来る限り無駄のない操作方法を考える価値はあるんですけど……
こういうのは使用頻度によって、どの程度のレベルまで効率化を目指すのかを考えておくことも大事。
ということで、今回は最初に設定をしておけば、後々まで影響があるような初期設定について考えてみます。
今書いている内容は果たしてTipsと呼ぶのか……とか考えると、なかなか書くことが出来ません。
なので、操作をする上で知っておくと便利な知識という感覚で色々と書いてみたいと思ってます。
■リボンのメリットと効率と
最近のオートキャド(AutoCAD)は「リボン」と呼ばれるインターフェイスを採用しています。
リボンというのはこんなメニューです。
もちろんリボンにも「分かりやすい」というメリットはあるんですけど、最高に効率が良いかというと、そうではありません。
分かりやすさを求めるのは初心者の方であって、その為のインターフェイスを用意しているのは非常に良いことだと思います。
しかしオートキャド(AutoCAD)のプロが求めるのは、シツコク書いていますが「効率」です。
まあ色々な要望がプロにはあると思いますが、私が求めるのは「効率」で、少なくとも「分かりやすさ」ではありません。
ということで、オートキャド(AutoCAD)に慣れてきた時点でリボンを非表示にすることを当サイトではお勧めします。
出来れば最初から非表示にするのも良いと思っていますが、最初の取っ付きやすさも重要なんですよね。
なので、ある程度慣れたら、という表現をしました。
■リボンを非表示にする方法
リボンを非表示にする方法はとても簡単で、ほんの10秒くらいで操作は完了します。
やっぱりリボンの方が良いと思ったら、戻すのも10秒くらいなので、試しにリボンなしで操作をしてみるのも良いと思います。
まず、画面右下に色々なボタンが並んでいるところから、歯車みたいな形状のボタンを探します。
これですね。
このボタンをクリックすると以下のようなメニューが表示されて、一番上に表示されている「製図と注釈」という項目にチェックが入っていることが分かります。
それを「AutoCADクラシック」に変更すると、一瞬でリボンが非表示になり、小さいアイコンが色々と表示されるはずです。
なぜ「クラシック」なのかというと、リボンが導入される前のオートキャド(AutoCAD)がこんな感じだったからだと思います。
なんだか昔の人みたいなイメージになりますけど、リボンよりもこちらの方が使い勝手が良いですよ。
リボンしか使ったことがない方には、一度ぜひ試してみて欲しいユーザーインターフェイスです。