「データ関連のTips」の記事一覧

必要な情報だけを抜き出す

作図していく段階で使ったけれど、その後消したりして今現在の図面では使われていない図形というのは結構あります。

それが一般的な線分や文字であればそれほど問題はありませんが、寸法やブロックという要素になると話は別です。

寸法やブロックはERASEコマンドで消しても、データの中にブロックとして登録されたままになるので完全には消えず、見えないデータとして図面の中に少しずつ残っていくことになります。

それ程密度のない図面なのに妙にデータ容量が多い、という場合は大抵こうしたブロックが残った状態になっています。

もちろんこの状態でも図面を作図していくことは可能ですが、余分なデータが残っているメリットはそれほどありません。

なので、定期的にPURGE(名前削除)コマンドを利用してデータを整理しながら作図していくことをお勧めします。

毎日やってもあまり効果がないので、気がついたときに実行するくらいでも構わないと思います。

今回はそんなPURGEコマンドの他に、データを整理することが出来るコマンドをもう少し紹介してみます。

使っていない要素を消す(PURGE)

オートキャド(AutoCAD)で図面をひとつのデータとして作図していくと、次第にデータ容量が増えてきて動きが悪くなります。

図面を開くためにかかる時間が長くなる、印刷の処理に時間がかかる、ペーパー空間の切り替えに時間がかかる。

などなど、実際の作業に少しずつ影響を与えていくので、全体的に見ると作業にかかる時間が少しずつ増えていくことに。

当サイトではオートキャド(AutoCAD)のTipsを紹介していますが、Tipsの趣旨は「無駄を省いて少しでも作業効率を高める」という部分にあります。

少しでも無駄なく作業をする為に、細かい設定を調整したり、少しでも便利なやり方を調べたりしている訳です。

データ容量が大きくなりすぎてしまい、作業の効率が少しずつ悪くなっていき、結果として少しずつ時間がかかるようになる。

これはTipとは全く反対の考え方なので、出来るだけこのようなデータの状態にすることは避けたいところです。

ではどうすれば良いか、というあたりの話を、オートキャド(AutoCAD)の機能と交えて説明していきます。

データ容量が大きいと問題あり?

オートキャド(AutoCAD)で作図した図面は、電子データとしてパソコンの中に残すことが出来ます。

作図した図面のデータをメールなどで送ることによって、遠く離れた場所にいる人でも図面の編集が可能、というのは非常に便利です。

CADの便利なところは色々ありますが、データという概念が手描きの図面との大きな違いの一つと言えるでしょう。

データを送るだけではなく、データを複製してそこから違う図面を作成していくことも出来たりと、その使い方は様々です。

まあこのあたりの使い方は、今となっては当たり前のことですから、改めて便利という程のことではありませんが…

それでもやはりデータで管理する図面というのは、昔の事を考えると信じられないくらいに便利なものです。

データが消えてしまうと図面自体もなくなってしまう、という欠点もありますけど、それは紙ベースの図面でも同じことです。

紙の図面だけが唯一の原本である手描きに比べると、たとえデータが消えてしまっても他の人がデータを持っていたりするので、全てがなくなってしまうリスクは低いのではないかと思います。

と、そんなオートキャド(AutoCAD)のデータですが、データであるが故にちょっと不便な部分もあります。

今回はそのあたりの問題点と、それを解決する為にオートキャド(AutoCAD)が用意している機能について書いてみることにします。

自動保存ファイルの表示と拡張子

前回は自動保存ファイルの保管場所について話をしました。

いざ自動保存ファイルを必要とした時に困らないよう、あらかじめ場所を把握しておくか、もしくは保存場所を変更するという考え方です。

ただし前回も書きましたが、滅多に使わない自動保存ファイルを分かりやすくする為に、わざわざ保存場所を変えるのはちょっと…

ということで、今回はもう一方の考え方について説明します。

自動保存データからの復元方法

オートキャド(AutoCAD)は非常に便利なツールですが、コンピュータ内で様々な処理をする以上、電源がどうしても必要です。

どんなに大規模で複雑な図面でもきちんと処理できるのがCADの良いところですが、電源が供給されないとどうしようもありません。

コンセントが抜けてしまえばパソコンはただの重たい箱になってしまい、CADの画面もすぐに消えてしまいます。

停電や間違ってコンセントを抜いてしまったなどのアクシデントからデータを保護する為に、自動保存という機能を紹介してきました。

自動保存は滅多に役立つ機能じゃないし、出来ればずっと役に立たない方が良いというような位置づけの機能です。

でも、怪我とか入院をした時の保険と同じように、いざという時に非常に役に立ってくれる存在でもあります。

今回はそんな自動保存機能で作成されたデータを、実際に復元するにはどうすればいいか、という説明をします。

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