FILTER機能の活用方法

前回はオートキャド(AutoCAD)のFILTERコマンドを使う際に、状態を保存しておく手順を説明しました。

一通りの流れを説明しましたので、今回はその結果どんな感じになったのかを紹介しておきます。

また、実際の仕事でオートキャド(AutoCAD)を使う際に、どんな手順でFILTERコマンドを使えば良いのか。

そのあたりについても考えてみたいと思います。


■保存したフィルター状態の確認

前回までの説明で、寸法と文字のフィルター状態を保存することが出来ましたが、その結果を最後に紹介します。

5.フィルター状態を選択

保存したフィルター状態を切り替える時には、「現在」の右にある窓をクリックします。

これで今まで保存した状態が一覧で出ます。

 

ここに登録される

 

この中から選択したい要素を選んで「適用」をクリックすれば、すぐにフィルター状態が保存した時の設定に戻ります。

そして、すぐにダイアログBOXから戻ってくることが出来る。

こうして比較的よく使いそうなフィルター状態を保存しておけば、「リストに追加」とか「リストをクリア」などの手間を省くことが出来ます。

FILTERコマンドで一番面倒なのは、毎回リストに条件を追加して、適用をするという手順です。

これを省力化出来れば、便利だけど少し面倒なFILTERコマンドを、もっと使いこなすことが出来ると思います。

 

■オートキャド(AutoCAD)側に保存される

また、一度保存したフィルター状態は、図面を閉じて別の図面を開いても、しっかりと保存されています。

つまり、図面ファイル毎に保存されるのではなく、オートキャド(AutoCAD)の内部に保存されているということ。

最初に少しだけ手間を掛けておけば、それ以降は同じ操作を繰り返さないで済むので効率的。

これはオートキャド(AutoCAD)の操作効率を高める為の、基本的な考え方になります。

細かいと感じるかも知れませんが、一度少しだけ時間をかけて設定をしてみることをお勧めします。

 

■ショートカットキーに登録

ちなみにこのFILTERコマンドは、割り込みコマンドで使う機会が多い機能だと思います。

それをわざわざ毎回「’FILTER」と入力するのは非常に手間が多くて面倒くさいですよね。

なので、FILTERコマンドをよく使うのならば、どこかのショートカットキーに登録をしておくことをお勧めします。

割り込みコマンドはコマンドエイリアスに登録出来ないですから。

大雑把な手順を説明すると、以下のような流れになります。

1.ツールバーに新しくボタンを追加

2.ボタンの内容を「’FILTER」に設定

3.そのボタンをショートカットキーに登録

当サイトはオートキャド(AutoCAD)のTipsを紹介するという主旨なので、カスタマイズの具体的な手順まで解説はしないことにします。

オートキャド(AutoCAD)のカスタマイズ方法に興味のある方は、以下のサイトを参考にしてみてください。

オートキャド(AutoCAD)カスタマイズ入門