オートキャド(AutoCAD)を使って作図した図面を印刷をする際に、選択する用紙サイズはある程度限られています。
極端な話をすると、A1サイズで印刷が可能なプロッタであれば、恐らく選択する用紙はA1サイズだけであることが多いはず。
A1以外の図面はA3サイズがほとんどですから、レーザープリンターではA3サイズで印刷することになると思います。
であれば、実際に用紙サイズを色々な選択肢の中から選ぶ状況というのは、それ程多くはないと言える訳です。
いつも選択するはずの用紙サイズだけを表示させておき、表示されていても絶対に選ばれない用紙サイズは消しておく。
これによって印刷作業の効率化を目指す、というのが今回紹介するTipsの趣旨になります。
地味で細かい話ではありますが、実際にこの設定をやってみると以外に便利だと感じるはず。
ぜひ一度試してみて頂きたい設定なので、今回はその具体的な手順を紹介していきたいと思います。
■用紙フィルタ設定
まずはオートキャド(AutoCAD)の印刷画面を表示させて、前回までの説明で作成したプリンタを選択して「プロパティ」をクリックします。
そうすると以下のような画面が表示されて、ここで色々なプリンタの設定をしていく事になります。
今回の場合は、プロッタ環境エディタ画面の中央付近にある「用紙サイズをフィルタ」をクリックします。
画面中央のやや下側あたりに「サイズ」という項目があって、そこに様々な用サイズが表示されていることが分かります。
チェックが入っている用紙サイズが、オートキャド(AutoCAD)の印刷画面で表示される用紙サイズになります。
たくさん表示される色々な用紙サイズから、実際に使う用紙だけを選択出来るようにするのが目的ですから、まずは「全て選択解除」をクリックです。
これで全ての用紙サイズを選択していない状態になりましたので、今回の場合はこの中から「A4」を選択してあげましょう。
この状態で「OK」をクリックすると、以下のような画面が表示されます。
このプリンタ設定では常にA4サイズだけを表示しておきたいので「変更を次のファイルに保存」を選択して「OK」をクリックします。
ここでまた新しい名前を付けても構いませんが、今回は「ブラザー.pc3」という名前のままにしておくことにします。
これで設定は完了です。
改めてプリンタを「ブラザー.pc3」に設定して、用紙サイズを選択してみると…このようにA4だけが選択出来る状態になっています。
設定する前の状態がこれですから、かなりシンプルに選択出来るようになった事がよく分かります。
一度設定してしまえば後はずっとこの状態になるので、やっておいて損はない設定だと思います。