CADを使った仕事の終着点が見えて

オートキャド(AutoCAD)というのは、あくまでも図面を作図する為に使われるツールです。

もちろん高度な知識が必要な、非常に便利なツールではありますけど、それを使いこなした後で色々思い悩むことになる可能性があります。

オートキャド(AutoCAD)の操作を覚えた後はどういったステップアップをしていけば良いのか…

少しでも効率良く操作する為に色々工夫するような、高い向上心を持っている方ならなおさら、そうした悩みに直面するかも知れません。

このままずっとCADを使った仕事で良いのか…と。

そんな悩みに対する回答は、恐らく一つではないでしょう。

人それぞれ置かれた状況は違いますから、それをひとつの答えで終わらせることなんて到底出来ません。

しかしサンプル的な話として、私の場合はどうしたかについて少しだけ書いてみることにします。

私が選んだ道が正解かどうかは分かりませんが、今でもその仕事をして生活をしている訳ですから、どうしようもないくらいの不正解ではなかった、ということは言えると思います。

何かの参考になるかも知れませんので、今回はひとつのサンプルとして私の事を書いてみたいと思います。

あくまでも作図する為のツール

オートキャド(AutoCAD)を効率良く操作する為の情報を提供しているサイトとしてはあまり書きたくない事ではありますが…

CADの操作を覚える事は、誰でも出来る簡単な事だとは言いませんが、かと言って特殊な才能とか半端ない努力などが必要な訳ではありません。

単純に操作することが出来るというレベルであれば、仕事レベルには到達しませんが、一週間もあれば充分です。

仕事で使いこなすレベルになるまでの期間を考えても、恐らく半年とか一年程度のスパンで身についてしまうものです。

一定のレベルまで到達すれば仕事が出来ますし、実際の仕事で鍛えた方がさらに効率良くスキルを高めることが出来ます。

ただ、細かい工夫を考えるくらい向上心を持っている方にとっては、一定のレベルに到達した後で感じるのは物足りなさになるかも知れません。

前回はそんな話をしました。

ちょっとおかしな話ではありますが、あふれる向上心でオートキャド(AutoCAD)を覚えるまでは良いんです。

それにある程度の目処がたったあたりから、もっと奥の深い仕事をしたいという欲求が芽生えてくる可能性があります。

オートキャド(AutoCAD)を早く覚えれば覚える程、それ以外の仕事をしたくなるという…

別にそれが悪いことでは全然ないですし、よくよく考えていくと矛盾している訳ではありませんが、ちょっと戸惑うことになるかも知れません。

オートキャド(AutoCAD)を覚えた先に

オートキャド(AutoCAD)を便利に使いこなす為に、通常の機能にはないようなやり方を工夫して見つけていく。

当サイトではこうした工夫をTipsと呼んでいます。

こうして細かい部分まで無駄を省いていくことによって、地道ではありますが少しずつ仕事の効率化を図っていく訳です。

地道である分、ひとつひとつのTipsによって出来る差は分かりにくいけれど、積み重ねていくことによって目に見えるくらいの差が出ます。

この積み重ねが最大のポイント。

一度そうして差をつけてしまえば、それを埋める為の地道な積み重ねを誰しもが出来る訳ではないので、かなりのアドバンテージになります。

ただ、オートキャド(AutoCAD)も年々進歩しているので、最新情報を取り入れながら自分のやり方を常に変えていく必要があります。

ソフトが進歩している訳ですから、それを使いこなす側である我々も常に進歩していく必要がある、ということです。

そうした心がけで仕事に取り組んでいかないと、自分よりも経験が浅い後輩に追い抜かれることになります。

それはそれで嬉しい事ではありますけれど、やっぱりプロとしては常に進歩していった方が楽しいと思います。

そうして進歩していった先になにがあるのか…

ちょっと面白くない話になるかも知れませんが、今回はそのあたりについても考えてみたいと思います。

これで完璧というステップはない

オートキャド(AutoCAD)のTipsを覚えて操作効率を上げるのは、あくまでも図面を作図する仕事を効率化する為の手段です。

それ自体を目的にしてしまうと、CADの操作には慣れているけれど、作図する図面の完成度は今ひとつという残念なことになってしまいます。

前回はそんな内容の話をしました。

当サイトではオートキャド(AutoCAD)のTipsを紹介しているので「Tipsが肝心なんです!」という話をしたいところではありますが…

仕事全体を考えると、やはりテクニックだけに走るのは危険ですので、それはきちんと伝えておかなければと思いました。

だからといってテクニック的な話が全然不要なのかというと、当然そういうわけではなく、重要なのはバランス感覚なんです。

と言うことで、Tipsを色々覚えながらも、それ以外のスキルも高めていくことを目指していきましょう。

オートキャド(AutoCAD)のスペシャリストになるのは、テーマを持って仕事に取り組めばある程度短期間で実現出来ます。

実際の仕事ではそれだけで価値があるのですが、それ以外の部分でもスペシャリストになると、プロとしての価値は非常に高くなります。

全員がそのレベルを目指す訳ではないとは思いますが、それを仕事にする以上は誰よりも出来るようになることを目指したい。

そうした気持ちを持つことは悪いことではありません。

Tipsは最終目的ではない

仕事のスキルを高める為には色々な部分を底上げしていく必要がありますが、その中でも技術的な部分は割と早めに高めることが出来ます。

オートキャド(AutoCAD)を使った仕事であれば、図面の内容的な知識を覚えるにはある程度時間がかかります。

しかし、それがCADの操作的な部分であれば、それ程多くの時間をかけずに覚えていくことが可能です。

仕事ですからどちらも覚えていく必要はありますけど、まずはある程度効率良く高められる方に力を入れる、という考え方もアリだと思います。

そうした部分を高めるにあたって、ちょっとしたテクニックという感じのTipsを色々覚えていくと有利になります。

当サイトに書いてあるオートキャド(AutoCAD)のTipsが少しでも役に立てれば、と思いながら色々書いています。

ただし…

こうしたテクニックというのはあくまでも「手段」であって、それが「目的」という訳ではありません。

そこを間違えるとテクニックだけを重視しすぎてしまい、トータルの仕事としては上手くいかないことになる可能性もあります。

割とシンプルな話ですから、分かっている方には今さらみたいな話になってしまいますが、今回はそのあたりの話をしてみたいと思います。

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