FILTERコマンドの基本的な流れ

前回は、サンプル図面の中から寸法だけを消す手順について、順番に説明している途中で終わってしまいました。

FILTERコマンドを割り込みコマンドで実行するところまで説明をしたので、今回はその続きからですね。


■FILTERのダイアログBOX

FILTERコマンドを実行すると、以下のようなダイアログBOXが表示されます。

 

 

正直言ってちょっと手順が面倒ですが、まずは基本的な使い方から説明をすると、以下のような順番で設定をしていきます。

 

1.条件を選択

まずは選択フィルタという項目で、どんな要素を選択するのかを指定します。

今回の例では、寸法を全て削除したい訳ですから、このBOXをクリックすると出てくるリストから「寸法」を選択します。

 

 

2.条件をリストに追加

この手順がちょっと分かりにくいというか、無くても良いんじゃないかと思う部分なんですけど……

先程指定した条件を、上のFILTERリストに追加する必要があるので「リストに追加」をクリックします。

これでリストに寸法が追加されました。

 

 

いくら条件を選択しても、その後で「リストに追加」をクリックしない限り、FILTERは有効にならないので注意が必要です。

私も時々クリックを忘れてしまい、FITERが効かないでオブジェクトが全部選択されたりします。

3.条件の確定

ここで「適用」をクリックすると、指定したFILTERの条件が確定されて、オブジェクトの選択画面に戻ります。

 

 

この状態で平面全部を選択すると、FILTERが効いているので、寸法線のみが選択されました。

 

 

ここでEnterを押すと、オブジェクト選択フィルターが確定します。

4.ERASEコマンドの確定

これもまた分かりにくいんですけど、先程押したEnterでは、あくまでも割り込みのFILTERコマンドが終わっただけ。

 

 

上記を見て頂ければ分かりますが、割り込みコマンドが終わってERASEコマンドに戻った状態なんです。

もうFILTERは効いていないので、ここでさらにオブジェクト選択を追加することも出来ます。

それが終わるか、もう選択するオブジェクトがない場合は、もう一度Enterを押す必要があるんです。

そうすると、選択したオブジェクトに対して削除コマンドが実行されて、寸法線だけ消すことが出来ました。

 

 

ちょっと手順が分かりにくいというか、余分な手順があるような気もしますが、通常の使い方はこんな流れになります。

 

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